既存図おこし

今、改修のお仕事をしています。

 
最近はリフォームとか、リノベーションなどという言葉に置き換えられて一般の方にも浸透してきていますが…、
一般的な改修のお仕事とは、古くなって傷んできた所をお手入れすることがメインになりますので、設計のお仕事としてはかなり地味であまり面白くない仕事になります(笑)
 
しかし、今ある建物を上手く活用したり、長く建物使うという行為は環境面においてとても大事なことです。
 
家やその他の建物は一度建ててしまうとその建物がとり壊されるまで、メンテナンスを全くしないという方がほとんどだと思います。
 
車に関して言えば、2年に1回の車検を受け、車が好きな人は毎週の洗車やワックスがけをかかしません。少しキズがついたくらいですぐ修理に出すような感覚が当たり前のようになっています。
 
なぜ、家やその他の建物も車と同じように扱うことができないのかと常々思っています。少し外壁などの汚れを落としてあげるだけでも建物は長生きすると思います。
 
そんな意識を家や建物にも持っていただけると、素敵な街や環境がつくられると思っています。
 
 
少し話がそれてしまいましたが、改修という設計の行為には既存図(竣工当時の設計図)が必要です。
 
今はコンピューターの時代で、図面も全てCADで描いていますが、改修が必要な建物は手描きの図面がほとんどです。
 
図面の状態が良ければ、必要な部分をスキャンしてCAD上に貼り付け、その上から作図をしていくのですが、印刷の状態が悪いものなどはそのまま使えないので、自分で一からトレースをしなければなりません。
 
とても手間がかかります(^_^;)
 
そんな作業を地味にやっている今日この頃です。
 

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