大学の授業について

毎週木曜日は大学で住宅設計を教えに行っています。

僕自身もまだまだ勉強中ですし、設計という仕事は一生勉強するものだと思っていますので、教えるというよりはアドバイスしているといった感じに近いです。
特に住宅設計というものは特殊で、個人的には正解が幾つもあるもの、答えはひとつだけではないと思っています。
だから学生にはどんどん手を動かして、間違ってもいいので、楽しんで自分の理想とする住宅をつくってもらいたいです。
とは言っても、どう進めていいのか分からずにいる生徒も正直多いです。
授業の中で僕も一緒に考えるようにしていますが、限られた時間の中では対応が難しいです。
僕にとってもいい勉強になるので、宿題として家に持ち帰って、手が空いた時に考えるようにしています。
現状としては僕1人で25人の生徒を受け持っていますが、90分の授業2コマでは時間が足りません。
実際授業に来ている生徒は最初の1、2回を除き、毎回15人ぐらいです(^_^;)
出席率についてはいろいろ思う所はありますが、全員来られても正直困るのが本音です(笑)
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ファサードデザイン

本日、福岡市中央区平尾で自転車屋さんをしている友人のお店ファサードデザインの打合せに行ってきました。

 
ファサードとは建築物の正面のことで、フランス語に由来しています。
英語のface(顔)と同じ意味合いになります。
 
友人の方で既に大まかなデザインのイメージをもっていたので、今回は技術的なサポートとコスト調整の役割がメインになります。
 
限られた予算の中でどの程度のことまでできるのか…。
コストもそうですが工程の事も含め考えるのが設計者の役割です。
 
自分ができることは大小関わらず、何でもお手伝いしたいと思っています。
頼ってもらえることは幸せなことだなぁと改めて感じました。
 
友人も僕と同じ時期に独立し頑張っています。
 
僕も負けずに頑張ります!
 
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既存図おこし

今、改修のお仕事をしています。

 
最近はリフォームとか、リノベーションなどという言葉に置き換えられて一般の方にも浸透してきていますが…、
一般的な改修のお仕事とは、古くなって傷んできた所をお手入れすることがメインになりますので、設計のお仕事としてはかなり地味であまり面白くない仕事になります(笑)
 
しかし、今ある建物を上手く活用したり、長く建物使うという行為は環境面においてとても大事なことです。
 
家やその他の建物は一度建ててしまうとその建物がとり壊されるまで、メンテナンスを全くしないという方がほとんどだと思います。
 
車に関して言えば、2年に1回の車検を受け、車が好きな人は毎週の洗車やワックスがけをかかしません。少しキズがついたくらいですぐ修理に出すような感覚が当たり前のようになっています。
 
なぜ、家やその他の建物も車と同じように扱うことができないのかと常々思っています。少し外壁などの汚れを落としてあげるだけでも建物は長生きすると思います。
 
そんな意識を家や建物にも持っていただけると、素敵な街や環境がつくられると思っています。
 
 
少し話がそれてしまいましたが、改修という設計の行為には既存図(竣工当時の設計図)が必要です。
 
今はコンピューターの時代で、図面も全てCADで描いていますが、改修が必要な建物は手描きの図面がほとんどです。
 
図面の状態が良ければ、必要な部分をスキャンしてCAD上に貼り付け、その上から作図をしていくのですが、印刷の状態が悪いものなどはそのまま使えないので、自分で一からトレースをしなければなりません。
 
とても手間がかかります(^_^;)
 
そんな作業を地味にやっている今日この頃です。
 

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